「別れの曲」シネマコンサート
- [あらすじ]
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激動のワルシャワから芸術の都パリへ・・・“ピアノの詩人”ショパンの若き日の愛と苦悩が、初恋の人コンスタンティアとの悲恋を縦糸に、ジョルジュ・サンドやフランツ・リストら豪華な登場人物たちとの交流を横糸にして、鮮やかに描き出されます。
1934年に制作されたこの映画は、翌年の昭和10年(1935)に日本でも公開され大ヒットとなりました。
※同年『キネマ旬報』ベストテン8位。日本公開されたのは俳優のみを入れ替えて作られたフランス語版。
劇中にはショパンの名曲がふんだんに流れ、特に《エチュード第3番ホ長調》はメインのテーマ曲として使用されて涙を誘い、映画の邦題「別れの曲」と共に人々の心に残ることとなり、以来、日本ではこの曲が《別れの曲》と一般に広く呼ばれるようになりました。
監督は「モナ・リザの失踪」(1931)、「春のパレード」(1934)などで知られ、生涯で100本以上の映画を監督した巨匠ゲツァ・フォン・ボルヴァリー。ハンガリーの劇作家エルンスト・マリシュカが脚本と、《別れの曲》の作詞を手掛けています。